2004年09月16日(木) 21時18分
「ICOCA」カード記録消去、駅員ら69人不正使用(読売新聞)
JR西日本の京阪神の40駅に勤務する社員と委託社員計69人が、昨年11月に導入されたICカード式の乗車券「ICOCA(イコカ)」の乗車記録を不正に消去する手口で、無賃乗車などを繰り返していたことが16日、わかった。
被害額は計10万4630円で、同社は、特に悪質な社員については正規運賃の3倍の罰則金の支払いを求め、懲戒解雇を含む厳しい処分を検討している。ICカードによる不正発覚は初めて。
同社によると、22人は、自分の通勤定期の範囲外の駅から勤務先の駅まで乗車後、カードの乗車記録を窓口処理機で消去し、繰り返し使うなどしていた。中には、支給された6か月定期(約16万円)を払い戻し、1人で21回、計2万3310円分を無賃乗車した委託社員や、家族や知人のカードの記録まで消去した社員もいた。
残りの47人は「カードを試したかった」との理由で、自分の定期券の範囲内で使い、同社は「処罰対象だが、不正乗車にはあたらない」として、返金は求めない方針。
内藤正人・同社駅営業部長の話「お客様の信頼を損ね、誠に遺憾。今後、再発防止策を講じる」
(読売新聞) - 9月16日21時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040916-00000413-yom-soci