2004年09月15日(水) 00時00分
岡大病院の医療ミス認める/岡山地裁(朝日新聞・)
岡山大学付属病院の点滴のミスで右手親指が壊死(えし)したとして、岡山市内の女児(5)と両親が、同大などを相手取って、約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、岡山地裁であった。金馬健二裁判長は「点滴針を抜くことを遅らせた担当医師の過失によって、親指先端が壊死した」として大学側に約2200万円の支払いを命じた。
判決によると、女児は99年3月上旬、右手親指の付け根から呼吸を安定させる薬物の点滴を受けたが、点滴針から親指の中に薬物が漏れ、親指や手首の周辺が膨張。担当医はこの報告を受けた後も約1時間半、点滴を継続し、女児の親指が壊死して先端を切断された。
金馬裁判長は「親指が膨張した時点で針を抜けば、壊死しなかったことは否定しがたい」と病院側の過失を認めた。
同病院の清水信義病院長は「判決文を見て内容を協議し、今後の対応をしたい」と話している。
(9/15)
http://mytown.asahi.com/okayama/news02.asp?kiji=4928
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