2004年09月14日(火) 20時33分
<シティバンク>証取監視委、法令違反で金融庁に処分勧告(毎日新聞)
証券取引等監視委員会は14日、米シティバンクの在日支店で、富裕層を対象としたプライベートバンキング部門の営業に関し、法令違反があったとして金融庁に対し、行政処分など適切な措置を科すよう勧告した。融資を申し込んできた顧客に、数億円の金融商品を購入させたり、元本を損なう危険性を説明せずに数億円の金融商品を購入させたという。金融庁は、同支店に対する聴聞を行った上で、業務改善命令などを検討する。
監視委は証券取引法に基づいて、5月18日から9月14日まで立ち入り検査を実施。同日、問題点を同行に通知した。
監視委によると、03年4月に、丸の内支店の職員が融資の申し込みに来た顧客に、融資の条件として、数億円の金融商品を購入させた。また、同支店の別の職員は03年7月、元本や利息が受け取れなくなる可能性がある金融商品を、十分な説明もなく販売した。この顧客の保有する金融商品には、相当額の含み損が発生しているという。
監視委は、法令順守体制やガバナンス(経営統治)上問題があったとして、勧告に踏み切った。同行在日支店は「必要な改善措置を講じていく」とのコメントを発表した。【古田信二】
(毎日新聞) - 9月14日20時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000094-mai-soci