2004年09月13日(月) 00時00分
元名誉会長に懲役9年 八葉物流詐欺で東京地裁 (中日新聞)
「全国八葉物流」(沖縄県、破たん)の詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた元名誉会長田所収被告(70)に対し、東京地裁は13日、懲役9年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。
判決理由で岡田雄一裁判長は「被告らは資金繰りが破たんしているのに会員を募集。良い投資先を求める心情に付け込み、あおった犯行で悪質だ」とした。
弁護側は「破たんするシステムとの認識はなく、詐欺を目的とした組織でもなかった」と無罪を主張していた。
判決などによると、田所被告らは「健康食品の委託販売で出資金が倍になる」などと勧誘。2001年12月、配当金を支払うのが不可能な実態を隠し、神奈川県や愛媛県などに住む88人の会員から計約2億円をだまし取った。
この事件では、田所被告のほかに7人が起訴され、一審東京地裁で全員に有罪判決が出て、6人は確定している。被害対策弁護団によると、全体の被害者は約4万人で、被害総額は約500億円。
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20040913/fls_____detail__025.shtml