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2004年09月13日(月) 00時00分

生活保護申請に犯罪歴記入要求 北九州市朝日新聞・

職員が独断で

 北九州市職員が、生活保護を申請した市民7人に対し、犯罪歴の記入を求める「自己申告書」を渡していたことが10日、分かった。申告書は一部の職員が正規の書類とは別に無断で作成していた。市は8月下旬、「人権配慮の観点から不適切」と申告書の使用をやめさせた。

 10日の同市議会の一般質問で市議が指摘し、市は事実を認めた。

 市によると、申告書を作ったのは門司区役所保護課の複数の職員。生活保護の申請を受けた後、本人から生活歴などを聴く際に、調査を円滑に進めようと申請者やその家族が記入する申告書を独自に作成。7月以降、同課の職員5人が申請者7人に渡した。

 申告書の記入項目には生活歴や職歴、病歴、結婚歴、学歴に加えて犯罪歴を列挙するように求め、「わざと隠したり、うその申告をしたりした場合、保護申請が却下されることがあります」と書いていた。

 申請者から「書き方がわからない」と相談を受けた市議が8月19日、申告書の内容を市に通報。市は翌20日、申告書の使用をやめさせた。

 職員は犯罪歴を入れた理由を「年金受給額を計算する際に未納期間を正確に把握するため」と話しているという。

 10日の市議会で志賀幸弘保健福祉局長は「あってはならないこと。再発防止に向けて人権研修を開きたい」と答弁した。(9/13)

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=6997