2004年09月13日(月) 23時38分
九州初のBSE確認、熊本のメス乳廃牛(読売新聞)
厚生労働省は13日、熊本県内の食肉処理場に持ち込まれた乳廃牛(生後62か月、ホルスタイン)がBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)に感染していたと発表した。
国内では12頭目の感染牛で、九州では初。
同省によると、この牛はホルスタインの雌で、1999年7月3日、同県泗水(しすい)町の酪農家で出生し、飼育されていた。今月10日に同県内の食肉処理場に持ち込まれ、1次検査で陽性反応が出たため、国立感染症研究所(東京)でさらに検査を行い、BSEの原因とされる異常プリオンが検出された。この牛の肉は処理場に保管されており、市場には出回っていない。
農水省の検討会が昨年9月にまとめた調査では、九州地方に88年、BSE汚染国の英国から生きた乳牛19頭が輸入されていることが判明している。この中に感染牛がいて、その牛の肉骨粉を国内牛が食べたことも考えられるため、同省は、食肉処理場の検査で九州で2—3頭の感染牛が見つかる可能性があると指摘していた。
(読売新聞) - 9月13日23時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040913-00000113-yom-soci