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NHK(海老沢勝二会長)は11日午後、元チーフプロデューサーの番組制作費不正支出や元職員の受信料着服など一連の不祥事について、海老沢会長自らが出演して視聴者に説明する特別番組を、総合テレビとラジオ第一で放送した。すでに発表されている調査報告と再発防止策などを説明したほか、会長らが参考人として出席した9日の衆院総務委員会もダイジェストで流した。
番組は午後2時から1時間。番組冒頭、海老沢会長が「公共放送NHKへの視聴者の信頼を損なう形になり改めて深くおわびします」などと謝罪した。
3時間余りだった総務委の模様は約40分に短縮された。調査報告書の内容を更に詳細に問いただす模様が中心。一方で、会長らの進退に関する質疑や、元チーフプロデューサーが会長と同郷であることから採用などで手心があったのではと問われ、会長が否定する場面、芸能番組の必要性などの質問は放送されなかった。
9日の総務委についてNHKは「我々の編集権の問題だ」として中継していなかった。
海老沢会長の出演場面は事前に収録し、会長は放送前の10日、自らが会長を務めるアジア太平洋放送連合主催行事に出席のため、韓国入りした。
NHK経営広報部によると、特別番組に対して番組開始から午後5時までに、東京の放送センターだけで視聴者から電話などで190件の声が届いた。多くは「対応が甘い」などの厳しい意見だったという。
NHKがこうした特別番組を放送したのは93年2月の「『ムスタン取材』緊急調査委員会の報告」(15分)以来だ。(09/12 03:04)