2004年09月11日(土) 16時32分
「買い取り屋」など12社、登録取り消し−−都が処分 /東京(毎日新聞)
都は10日、「買い取り屋」と呼ばれる悪質な貸金業者など12社の登録取り消し処分を行ったと発表した。
産業労働局によると、買い取り屋とは、低利で高額な融資をするとの広告で勧誘し、申し込んできた客には、高額で買い取るとの口約束のもと、クレジットカードで高額な商品を購入させ、その商品を引き取った上、一部金額しか渡さず、融資もしない詐欺的な行為。
千代田区に事務所のあった「ケントラスト」のケースでは、岡山県の会社員(26)が、カードでパソコン2台52万円を購入して事務所に送ったが、10万円が入金されただけで、融資もされなかった。新宿区の「スバル(ロイス信用)」は、今年3月31日に貸金業登録した後、わずか3カ月の間に、同様の買い取り詐欺行為で、全国の客約170人から約4000万円を稼いでいた。また、渋谷区の「コンタクト」は、都の特別検査を受けた際、事務所の鍵を開けずに立ち入りを拒否し、10分の間に書類を破棄し証拠隠滅を図ったという。
このほか、登録を取り消されたのは、マネーステーション(三和総合ファンド)▽キャッシングのプロデュース▽アイル▽カネコ▽エー・アール・ケー▽ファイン▽ミサワ▽リビング▽キングクレジットの各業者。
貸金業対策課は「警視庁と連携して対策強化に努めたい」と話している。都知事登録の貸金業者に関する苦情・相談は電話03・5320・4775。【大槻英二】
9月11日朝刊
(毎日新聞) - 9月11日16時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040911-00000083-mailo-l13