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埼玉県草加市と八潮市が市の業務を委託している情報処理会社「アイネス」（東京都港区）のシステムエンジニアの元社員（２８）が、市民に発送する予防接種のお知らせなど個人情報が記載された書類を自宅に持ち帰った後、家庭ごみと一緒に捨てていたことが１１日分かった。流出した個人情報は計４５７人分。草加市は、同市の個人情報保護条例違反にあたるとして、この会社を告訴する方針。
ごみとして捨てられていたのは、草加市では、住所、氏名、世帯主が書かれた予防接種のお知らせや、昨年の総選挙の入場券の写しなど３８３人分。八潮市では印影が記載された印鑑登録原票の書類など７４人分だった。
草加市のごみ収集業者が１０日、集積所のごみを回収中、書類が入ったポリ袋１袋が破れて散乱したことから発見。元社員は「ほかに２袋を捨てた」と話している。
同社によると、元社員は同社春日部事業所（同県春日部市）に勤務し、草加、八潮両市の業務を担当していたが、流出が発覚する前の７月末に退社していた。「誤字と文章のチェックのため自宅に持ち帰った。どう始末していいか分からず、自宅に保管した末、１０日に引っ越した際の荷物整理で捨てた」と話しているという。(09/11 21:20)