2004年09月11日(土) 14時53分
「北海道ブランド」、不正表示事件から信頼回復へ躍起(読売新聞)
食欲の秋を迎え、ウニ、カニ、イクラといった海の幸や乳製品などが並ぶことから人気が高い「北海道物産展」。昨年、一部で不正表示の商品が発覚したこともあって、都内の百貨店などでは、消費者への信頼回復に懸命となっている。業者の選定方法を見直し、商品のチェックを徹底するなど、不正の排除に神経をとがらせている。
北海道物産展は昨年度、道主催だけでも全国35会場に761万人が訪れ、売上高は約52億4500万円。その一方で、不正表示や紛らわしい表示の発覚が相次いだ。
道貿易物産振興会によると、昨年11月に名古屋、今年6月には広島市内の百貨店で、アブラガニを「タラバガニ」と表示して販売していたことが発覚。昨秋には、道産材をインドで加工した木彫りフクロウを、都内など複数の物産展に出品した業者もいた。
多くの百貨店が業者選定の際に所在地確認を行わないため、道内に店舗がないにもかかわらず道内業者と偽って事前説明会に参加するケースもあった。
昨年、道内業者と偽った2社が出店していたことが判明した高島屋は今年、道内での出店を社員が確認できた業者に限って契約を結んだ。また、東武百貨店池袋店は、物産展の店舗に、道内の店の写真や場所を示す地図を掲示する。銀座松屋では、すべての商品を、担当者が現地に出向いて決めたという。
道も7月、道主催の物産展への出品基準を作成、加工する場所を原則道内に限定した。
(読売新聞) - 9月11日14時53分更新
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