2004年09月10日(金) 17時41分
詐欺に注意!!架空チーム入会誘い、カード作らせて奪う−−被害1億円 /滋賀(毎日新聞)
架空のレーシングチームの入会話で若者らからカードをだまし取る詐欺の被害が県内で広がっている。滋賀弁護士会がこのほど、被害者説明会を大津市で開いたところ、約50人が詰めかけた。被害は1人あたり約200万円、総額で約1億円に上るとみられる。
事件は、元レーサーが主催するという架空のレーシングチームを巡り、入会希望者に「借金がないことを証明するために」と消費者金融の取引カードを作らせ、だまし取るという手口。この事件で、栗東市綣、会社員、島田眞治被告(28)ら2人が詐欺罪で起訴、1人が同容疑で香川県警に逮捕されている。
7日の説明会では同弁護士会の弁護士5人が、事件の概要や被害者の法的立場、今後の対策などについて説明した。被害者からは「消費者金融から取り立ての電話がかかってくる」「カードも契約書も容疑者に渡してしまった。どういう手続きをすればいいのか」など、次々と質問の声が上がった。
同弁護士会によると、法的には被害者の消費者金融業者に対する返済義務は免れないが、被害者は特定調停や民事再生などの手続きによって利息の停止や支払いの一部免除を求めるなどの救済策があるという。被害に関する相談は同弁護士会(077・522・2013)で引き続き受け付ける。【深尾昭寛】
9月10日朝刊
(毎日新聞) - 9月10日17時41分更新
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