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2004年09月10日(金) 19時03分

「全メールの65%はスパム」−シマンテック調査よりRBB TODAY

 世界的なセキュリティベンダー シマンテックは、スパム(迷惑メール)問題について、現在の状況と同社のスパム対策への取り組みについて説明会を開いた。講演したのは、同社ネットワーク&ゲートウェイセキュリティソリューション担当上級副社長 エンリケ T.セーラム氏。現職に就く以前、セーラム氏は米Brightmail社の社長兼CEOを努めていた。米Brightmail社はシマンテックが買収したスパム対策ソフトのトップ企業。

 同氏によると、スパム問題を解決するには、「テクノロジー」「国際的な法整備」「エンドユーザの啓蒙」「ダイレクトマーケティングの正しい実践」の4つの条件が必要だという。

 全メールに占めるスパムの割合は、2001年にはわずか8%であり、構造も単純なASCIIテキストだった。しかし、2004年にはスパムはフィッシュシングにまで進化し65%をも占めている。もはや「迷惑メール」ではなく「詐欺メール」だとし、企業責任をも問われるような状況になりつつあると説明する。この結果は、同社製品を経由しているメールを調査した結果であり、これは世界中のメールの20%に当たるとしている。

 さらに同氏は、スパム問題の解決を困難にしている原因のひとつにグローバルな法整備が整っていないことをあげた。それは、スパムに対する定義が国によって異なり、標準となる定義はまだ確立されていないからだ。そのため、ある国のスパム業者が他の国でスパムメールを送っても法的制裁の対象とはならず、スパム業者が一向に減らないからだ。そのため、同氏はインターナショナルな法整備が必要であると強調する。

 最後に、セキュリティベンダーとして同社はスパム問題に対して15の異なったテクニックを持つ独自のテクノロジーを展開していくと説明する。この独自テクノロジーの誤検知は100万件に1件という高性能なものであり、スパムを確実にブロックできる技術だという。そして、2〜3年後には同社製品の利用者の受信箱にはスパムメールはまったく届かない状態となっているだろうと述べた。
(RBB TODAY) - 9月10日19時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040910-00000017-rbb-sci