2004年09月10日(金) 19時02分
消費者契約法施行前で初勝訴＝２大学に返還命令−入学前納金訴訟・大阪高裁（時事通信）
入学しなかったのに前納した入学金や授業料などを返還しないのは違法として、兵庫県内の男女２人が大阪医科大（大阪府高槻市）と松蔭女子学院（神戸市灘区）を相手取り、総額約８００万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が１０日、大阪高裁であった。井垣敏生裁判長は「辞退者に授業料を返還しないと定めた不返還特約は暴利行為で公序良俗に反し無効」と述べ、請求をすべて棄却した一審の大阪地裁判決の一部を取り消し、授業料計約６６０万円の返還を命じる判決を言い渡した。
２００１年４月に施行された消費者契約法が適用されない受験生について、授業料返還を命じたのは初めて。原告側弁護団は「大学側のぼったくり行為を認めた画期的な判決だ」と高く評価している。
（時事通信） - 9月10日19時2分更新
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