2004年09月10日(金) 15時41分
患者情報ごとPC盗難 成人病センター(産経新聞)
4753人分
医師、厳重注意
大阪府立成人病センター(大阪市東成区)の男性医師(四一)宅から、乳腺・内分泌外科の女性患者四千七百五十三人分の名前や治療情報などが入ったパソコンが現金などとともに盗まれていたことが十日、分かった。同センターでは、パソコンはパスワードを入力しないと起動せず、データ流出の可能性は少ないとしているが、男性医師は無断で個人データを自宅に持ち帰っており、個人情報の管理体制が不十分だったとして上司の部長とともに厳重注意した。
同センターによると、男性医師は神戸市西区在住で、八月二十二日に、一泊二日の家族旅行から帰宅して、パソコンや現金五万円などが盗まれていることに気づいた。兵庫県警に盗難届を出したが、被害品は見つかっていない。パソコンには医師が論文作成などで参考にするため、三月から持ち帰っていた患者氏名や生年月日、手術日、薬剤名、症状などを示す百四十三項目のデータが入っていた。
パソコンはパスワードを入れなければ起動せず、医師でしか理解できない記号や略号で記されているデータが多いという。同センターは昨日、住所が判明している患者三千五百人におわびの手紙を郵送した。
(産経新聞) - 9月10日15時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040910-00000036-san-soci