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身内を装って交通事故の示談金名目などで指定口座に入金させるオレオレ詐欺事件の被害額が、今年1〜7月で約77億2000万円に上ることが7日、警察庁のまとめでわかった。だますために巧妙な口実を語ったり、「孫を誘拐した」と脅迫電話をかけたりする手口の事件も増えている。
警察庁によると、オレオレ詐欺事件は昨年5月ごろから急激に増加。昨年1年間では未遂を含む件数は6504件で被害総額は約43億2000万円だったが、今年は1〜7月だけで7623件に上り、被害額は1.8倍に達した。3月以降の被害額は毎月増え続け、7月には約19億4000万円に上った。
詐欺の文言は、事故示談金は減り、消費者金融への借金返済や架空の妊娠話で中絶費用を求めるケースが増えている。会社の損失の穴埋めや、傷害や痴漢など事件の示談金を求めるなど信じ込みやすい架空の話を切り出すこともあるという。
1件当たりの被害額も増える傾向にあり、振り込みを確認すると再び電話して何度もつけこむような悪質なケースが目立っているという。
さらに「子供を監禁した」などのウソの脅迫電話で身代金名目の現金を取る被害も増えており、今年1〜7月で129件、被害額は昨年1年間の2倍を超える約1億6000万円に上っている。
(09/07 19:06)