2004年09月06日(月) 00時00分
携帯電話119番通報 システムを大幅改善携帯電話からの通報は、通信指令室のパソコン画面に即座に表れる=松山市本町6丁目の市消防局で(朝日新聞・)
聴覚障害者らの携帯電話119番通報システムを大幅改善松山市消防局 主な会社、利用可能に 聴覚障害者らのために全国で初めて、カーナビなどに使われる全地球測位システム(GPS) 機能付き携帯電話で119番通報するシステムを導入した松山市消防局。 しかし、利用できる携帯電話会社が1社だけだったことなどから、登録者は15人前後で、実際に使われることもなかった。 そこで、同消防局は1日から、主な携帯電話会社ならどこでも利用できるよう改善し、機能も大幅にアップさせた。
システムは03年7月、老朽化した通信指令システムを入れ替えるのを機に導入された。 利用者は事前に携帯電話に専用のソフトを取り込み、緊急時は起動してインターネットに接続。救急か、火災か選択して送信すると、現在地の地図や、既往歴や主治医など登録しておいた個人情報が、消防局のパソコンに表示される仕組みだ。 外出先からも通報できることや、ファクスや電子メールで通報するよりも速いのがメリットだった。
しかし、au(KDDI) のGPS機種しか使えず、登録者は伸びず、通報もなかった。 今回の改良で、NTTドコモ、ボーダフォンでも使えるようになり、GPS機能が付いていない機種も、自宅を通報することはできるようになった。
GPS機種では、専用の小型器具を差し込むだけで通報できる新システムも導入した。 新居浜市消防本部が7月から運用を開始したのと同じシステムで、携帯電話に不慣れなお年寄りにも薦めたいという。
市消防局通信指令課は「 聴覚障害者だけでなく、心臓病やぜんそくで声の通報に不安を抱える人、外出先で正確に位置を伝えたい視覚障害者、と今度こそ幅広く活用してもらえる」 と話し、200件の登録と現実の利用を目指している。
専用器具は3800円。 登録料や使用料はない。松山市に在住、通勤、通学、通院する人は利用できる。 問い合わせはファクスで同課(089−926−9198)へ。
(9/6)
http://mytown.asahi.com/ehime/news01.asp?kiji=4000
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