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2004年09月06日(月) 00時00分

BSE全頭検査 生後20カ月以下は除外 安全委大筋了承 東京新聞

 内閣府の食品安全委員会プリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東大教授)は六日午前の会合で、牛海綿状脳症(BSE)の全頭検査からの生後二十カ月以下の牛の除外を盛り込んだ報告書の中間取りまとめ案を大筋で了承した。この方向で報告書がまとまれば、政府は米国との牛肉輸入再開に向け、国内基準の具体的な見直し作業に入る。

 中間取りまとめは、これまで国内の三百五十万頭を検査したうち、感染が確認された最も若い牛でも生後二十一カ月で、脳にたまっていた病原体の量も通常の感染牛に比べてごくわずかだったことを理由に、「生後二十カ月以下の感染牛を発見することは困難」と全頭検査の限界を認定。

 その上で、(1)すべての牛の脳や脊髄(せきずい)など危険部位を継続的に除去する(2)検査技術の進展に応じて評価をやり直す−を条件として、全頭検査の基準緩和を容認している。

 会合では、全頭検査の基準緩和を生後二十カ月以下で線引きすることについて特に異論は出なかった。ただ、調査会メンバーからは、議論が日米協議の進展とリンクしている印象を与えることへの不満も出ている。このため、最終的に報告書が中間取りまとめのままとなるかどうかについては疑問も残る。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20040906/eve_____sei_____003.shtml