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2004年09月06日(月) 21時43分

差出人詐称ウイルスにご注意 - Netskyが半年間連続でワースト1ウイルスにMYCOM PC WEB

情報処理推進機構(IPA)は、2004年8月のコンピュータウイルス・不正アクセス届出状況を発表した。ウイルスの届出件数は5,091件で、6月以来の5,000件を超える数になった。届出件数1位はNetskyで、これで6カ月連続のワースト1。不正アクセス届出は60件で、前月比で15件の増加だった。

8月のワースト10ウイルスは、1位がNetskyで届出件数1,431件、2位がBagleで502件、3位がMydoomで496件、4位がLovgateで347件、5位がKlezで277件、などとなっており、1位から10位まですべて差出人アドレス(From)を詐称するウイルスだった。

差出人詐称は、ウイルスが感染マシン内にあるアドレスを抽出し、それを差出人として設定して送信するため、ウイルスが送った宛先不明メールやISPなどからのウイルス警告メールが、ウイルスに感染していないユーザーの手元に戻ってくる場合がある。ウイルスメールを受け取った人がそれに返信しても、差出人アドレスの持ち主はウイルスに感染していないため、感染源が特定しにくいという特徴がある。そういったメールが到着しても、あわてずにウイルス対策ソフトでPC内をチェックして感染の有無を確認するよう、IPAでは呼びかけている。

IPAでは届出件数について、同一発見日、同一種類のウイルスであれば1件とカウントしているため、ユーザーの手元に届いたウイルス数は届出件数以上の値になる。今回で言えば、検出された総ウイルス数は327万3,000だった。そのうちNetskyが258万6,119・79%と圧倒的な数になった。ちなみに届出件数は増えたが、ウイルス数自体は前月に比べてわずかに減少した。

不正アクセスについては、前月比約33.3%増の60件。実際の被害にあったのは11件。そのうち8件が個人ユーザーだった。ブロードバンド化の進展で個人がインターネットに常時接続し、サーバーを公開するなど、不正アクセスの対象として狙われやすくなっている。IPAではID・パスワードの適切な設定と管理、セキュリティホールの解消、無線LANの設定など、実施すべき予防策を提示。「自己防衛・自己責任が基本」と、ユーザーの対応を促している。

【レポート】レッドアラート発令 - 新種ウイルスに対応せよ
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/09/03/trendlabs/

アップデート、忘れていませんか? 自動セキュリティ点検ソフトが登場
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/26/007.html

ユーザーを盗み撮りするワーム「Rbot-GR」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/24/100.html

メールの63%がスパム、背後にウイルス作者のカゲ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/18/101.html

【レポート】いよいよ始まった脆弱性届出制度、その詳細 - ベンダーの役割は?
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/07/22/vuln/

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/07/02/006.html

ウイルス対策ソフト導入していてもウイルス被害額は3,025億円 - IPAが試算
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/04/28/002.html

情報処理推進機構(IPA)
http://www.ipa.go.jp/

(MYCOM PC WEB) - 9月6日21時43分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040907-00000094-myc-sci