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長男がけがをした際に支払われる保険金を不正に水増し受給したとして、京都府警は5日、同府警地域課騎馬隊長の警部、井浦延孝容疑者(50)=京都市伏見区羽束師鴨川町=を詐欺容疑で逮捕し、京都地検に送検した。井浦警部は容疑を認めているという。
調べによると、井浦警部は府警本部少年課課長補佐だった01年11月初め、当時中学生だった長男が学校で右手親指を突き指した際、傷害保険契約をしていた損害保険会社(本社・東京)から保険金をだまし取ることを計画。同年12月、実際には数日間の通院だったのに、京都市内に住む知人の男性整形外科医に数十日間の通院やギプス治療があったとする虚偽の診断書を作成させて保険会社に提出し、自分名義の預金口座に十数万円を振り込ませた疑い。
02年11月に府警交通指導課が、別の保険金詐欺事件でこの整形外科医の病院を捜索した際、押収したカルテに不審な点があったことから、疑惑が浮上。府警は4日午前から同警部の事情聴取をしていた。
府警の木岡保雅警務部長は「警察に対する府民からの信頼を裏切る結果となったことについて、誠に遺憾に思う。当該警察官については、今後の捜査経過を踏まえて厳正に対処したい」と謝罪した。
井浦警部は72年、京都府警に入り、93年3月、警部に昇格。本部薬物対策課次席などを歴任し、03年10月から地域課騎馬隊長を務めていた。(09/05 19:59)