2004年09月03日(金) 06時04分
商取会社を提訴=独居女性「絶対もうかると勧誘」−水戸地裁(時事通信)
十分な説明もなく商品先物取引を勧められて投資し損害を被ったとして、茨城県常陸太田市で独り暮らしをする70代の無職女性が、東京都中央区日本橋茅場町の商品先物取引会社「北辰物産」と同社社員3人を相手取り、計約1560万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁に起こしていたことが2日、分かった。
訴状によると、女性は今年4月、自宅を訪ねてきた同社社員に「金を買ったら3倍ぐらいになる」と投資を持ち掛けられ、必ず利益を得ると信じて150万円を投資。その後、投資をやめたいと再三申し出たが、社員は「今やめると、前に納めたものが全部駄目になる。絶対にもうかるから」とさらに委託証拠金を入金するよう勧誘。女性は言われるまま、計約2000万円を金やガソリンなどの商品先物相場に投資した。
原告側は「取引に関する知識のない女性に対し、絶対にもうかるなどと断定的な判断をしたことで、錯誤に陥らせた不法行為」と主張している。
(時事通信) - 9月3日6時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040902-00000764-jij-soci