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県石油業協同組合(福井市)などによると、ガソリンの卸値が、1リットル当たり4円値上げされ、小売価格にそのまま転嫁すると、消費税を含めて店頭での値上げ幅は5円となる。これにより、県内のレギュラーガソリンの店頭価格は1リットル当たり117円−120円が中心に。平均的なレギュラー価格は、4月初めには100円にとどまっていたが、段階的な値上げが続いて、この5カ月で価格が2割近く跳ね上がった。
この日から値上げに踏み切った、ガソリンスタンド(GS)経営大手の栄月(福井市)では「これ以上の価格上昇が続けば、マイカー利用の節約も起きる。GSにとって売りやすい価格でない」と消費者の動向に神経をとがらせる。値上げ前日の来客数は「普段の1、2割多かった」(同社光陽SS)といい、価格に敏感に反応する消費者心理をうかがわせている。
軽油も店頭価格が2円程度値上がりした。県内の運送会社28社が加盟し、軽油の共同仕入れを実施している県中央トラック事業協同組合(武生市)では「軽油価格の1、2円の上昇は、トラック運送会社にとって毎月1人分の人件費に相当する」と打撃を受けている。競争激化で運賃の値上げは困難。「各社とも企業努力はギリギリ。32円の軽油税を特例措置で軽減するなどしてほしい」と訴える。
灯油価格は需要の増える冬場に向けて、さらに値上がりするとの見方もあり、影響がさらに拡大する恐れもある。
(尾嶋 隆宏)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/fki/20040902/lcl_____fki_____000.shtml