2004年09月02日(木) 00時00分

伊香保温泉不当表示 県、旅館など５軒、文書指導 （東京新聞）

　伊香保温泉の一部旅館・ホテルが水道水やわき水の沸かし湯を“温泉”と偽っていた問題で、県は一日、ホームページ（ＨＰ）やパンフレットに「掛け流し源泉」と表示したり、泉質や効能を紹介したりしていた五軒の旅館・ホテルに対して、「消費者に誤解される恐れがある」として景品表示法に基づく文書注意の行政指導を行った。

　指導を受けたのは、（１）ホテル銀水（２）ホテル勝保（３）春日楼（４）伊香保ホテル松屋（５）ホテルニューいちくら。県は先月十一日、水道水やわき水の沸かし湯を利用していた伊香保温泉の七軒の宿泊施設に立ち入り調査を行い、五軒が不当表示に当たると判断した。このうち、ホテル銀水と伊香保ホテル松屋は伊香保温泉の源泉「白銀の湯」を利用できるよう、県に申請中。

　指導を受けた五軒はパンフレット回収やＨＰを適切な表現にするなどの改善策を取ったという。

　不正表示問題をめぐっては、県が県内九十四温泉地の実態調査を実施。現在、集計作業を行っており、近く公表する。　（岸本　拓也）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040902/lcl_____gnm_____000.shtml