2004年09月02日(木) 00時00分

内職あっせん詐欺主犯、懲役５年（朝日新聞・）

　　チラシ配りの内職で確実に収入が得られると偽り、主婦らから多額の契約金をだまし取ったとされる内職あっせん詐欺事件で、仙台地裁は２日、主犯格として詐欺の罪に問われた仙台市宮城野区栄２丁目、通信販売会社長刀根健治被告（４５）に懲役５年（求刑同７年）を言い渡した。斉藤啓昭裁判官は「複数の会社名を使い分け、長期間にわたり、組織的、職業的に犯行を繰り返していた」と述べた。

　　判決によると、刀根被告は遅くとも９５年ごろから内職商法を行う会社を実質的に経営。チラシ配りの内職をすれば、毎月５〜７万円以上の収入が得られるなどとうそをついて、昨年１１月までに、立件された分だけでも、代理店契約料などの名目で東京都の主婦ら４３人から計約１７７４万円をだまし取った。

　　斉藤裁判官は、刀根被告が、監督官庁や消費生活センターなどによる再三の指導や警告を無視して、虚偽の報告や別会社の設立などで行政処分を免れていたと指摘。「被害者の多くは家庭の主婦。少しでも生活費を得たいとの思いにつけ込まれ、信販会社のローンを組まされるなどして多額の金を詐取され、被害感情は厳しい」と述べた。

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http://mytown.asahi.com/miyagi/news02.asp?kiji=5688