2004年09月02日(木) 00時00分

『おれおれ』　被害３６００万円にも 詐欺・恐喝容疑で少年ら２２人逮捕 （東京新聞）

　子どもや孫に成り済まして消費者金融に借金返済を迫られている、とうその電話で現金を銀行口座に振り込ませたなどとして、警視庁捜査一課と蒲田署などは二日までに、恐喝や詐欺などの疑いで、横浜市戸塚区柏尾町、無職小林司容疑者（２１）ら成人十一人と十七−十九歳の少年、少女十一人の計二十二人を逮捕した。グループは昨年十二月から今年三月にかけ、東京都内と千葉、埼玉両県で三十六件の恐喝や詐欺を繰り返し、計約三千六百万円を得ていたという。

　二十二人は同市立中学卒業の元暴走族グループのメンバーら。小林容疑者が昨年、中野区内のマンションに「おれおれ中野学校」と呼ばれ、指定暴力団関係者が詐欺の手口を教える場所があるのを聞きつけ、後輩の少年二人に手口を学ばせ、犯行を繰り返した。同学校はすでに閉鎖されているという。

　調べでは、小林容疑者らは昨年十二月一日、中央区銀座三の無職女性（５８）宅に電話し、娘を装って「ホストクラブで借金をつくり、金融会社に二百万円の借金があるから振り込んで」と泣き声で訴え、別人が金融業者に成り済まし「金を口座に振り込まないと娘を北海道の風俗店に連れて行く」と脅迫。現金約二百四万円を指定の銀行口座に振り込ませた疑い。

　グループは電話帳を見て無差別に「借金を返さなければ北朝鮮に連行する」と電話で脅し、一回百五十万円から四百五十万円を振り込ませていたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040902/eve_____sya_____005.shtml