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2004年09月02日(木) 00時00分

ガソリン一斉値上げ 1リットル3円—7円程度 東京新聞

 給油所などで販売されているガソリンの店頭価格が一日、一斉に値上げされた。八月の原油価格高騰を受けて、石油元売り各社が卸値を一リットル当たり四円前後値上げすることを決定したため。六月に続く大幅値上げで店頭価格の合計値上がり幅が十円以上に達したところも珍しくない。個人消費などへの影響もじわりと効いてきそうだ。 (関龍市朗)

 東京都江戸川区内にあるセルフ方式のガソリンスタンド(GS)は、レギュラーガソリンの販売価格を前日より一気に六円引き上げ、一リットル当たり百十六円にした。競争の激しい環状7号線沿いでも大田区内で一リットル当たり百十六−百十七円の看板が目立つ。

 石油情報センターがこの日発表した全国平均のガソリン店頭価格は、先月三十日の調査時点で一リットル当たり百十五円と前の週に比べ一円上昇。だが一日の一斉値上げで「山手線の内側にあるガソリンスタンドでは既に百二十円は当たり前になっている」(都内のGS経営者)との声も出ている。

 石油元売り最大手の新日本石油は、給油所向けの卸値を九月から一リットル当たり三・八円値上げすることを決定。他の元売り大手各社も同三・五円から四・一円の値上げを相次ぎ決めた。

 これに対し小売りであるGS側の値上げ幅は一リットル当たり三−七円程度とばらつきも目立つ。原油高の影響を見越して次第に価格転嫁を進めてきたGSは小幅の値上げにとどまる一方で、競争で値上げを抑えてきたGSは六月に続く卸値の大幅上昇で我慢も限界に達し、一気に過去分を含めた値上げに動いているようだ。

 江東区にあるGSの経営者は「お客さんも原油高を知っているので半分あきらめている。でも八月のお盆あたりからドライブに出かける人が減ってきた」と値上げの影響を気にかけている。

 原油価格は世界の指標となる米国産標準油種(WTI)が一バレル当たり五十ドルに迫る高値を付けた後に下落に転じている。ただ元売り各社は輸入した原油をガソリンより採算のいい中国向け石油化学製品などに優先的に振り向けているため、ガソリンの国内在庫は「あまり余裕がない」(新日石)という事情もある。このためガソリン価格の高止まりが長期化する可能性もある。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040902/mng_____kei_____002.shtml