2004年09月02日(木) 21時48分
三菱ふそうのクラッチ不具合、6年半で約400件?(読売新聞)
三菱製大型車の欠陥問題で、2002年に山口県で死亡事故を引き起こしたクラッチ部品の欠陥について、三菱ふそうトラック・バス(商用車部門が分社)がリコール(回収、無償交換)を届け出た今年5月までの約6年半だけで、約400件近い不具合が発生していた可能性が高いことが2日、国土交通省の調べでわかった。同社はこれまで、不具合件数は1990年からの14年間で計67件と公表しており、国交省に対して件数を過少に報告していた疑いが強まった。
不具合件数の過少申告は、国交省が今年7月から8月にかけて、三菱ふそう川崎製作所や、全国の販売店を対象に行った道路運送車両法に基づく立ち入り検査から判明。国交省では過少申告について、「法令違反には当たらない」としているが、他にも違法行為がなかったか調査を進める方針。
今回の立ち入り検査では、三菱ふそうが全国の販売会社に発送した交換用のクラッチ部品の記録を調査。過去3年分では、交換で使用された86個の部品のうち、約62・8%に当たる54個は、破断や破損で交換されていたことがわかった。国交省では、これを過去6年分に当てはめ、この期間に交換部品として発送された計620個のうち、389個が破断や破損などの不具合で交換されていた、と推定した。
(読売新聞) - 9月2日21時48分更新
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