2004年09月01日(水) 20時18分
無罪確定の男性が国を提訴 違法捜査と4500万請求(共同通信)
大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕、起訴され、無罪が確定した大阪市東淀川区のアルバイト野口一郎さん(57)が1日までに、違法な捜査で精神的苦痛を受けたなどとして、国に約4500万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
野口さんは自動車販売会社を経営していた1999年12月、複数の販売会社から新車7台を詐取したとして詐欺容疑で逮捕、起訴された。
1審大阪地裁で懲役2年の判決を受けたが、2審大阪高裁は「検察側は客観的な証拠を十分検討せず、詐欺の犯意の認定には疑問が残る」などとして無罪判決を言い渡し確定した。
野口さんは「副検事が支払い能力を過小に見せ掛ける証拠書類をねつ造するなど違法な捜査があった」と指摘。違法な起訴で約630日間の身柄拘束を強いられて精神的、肉体的に苦痛を受けた上、実名報道され名誉を傷つけられたなどと主張している。
(共同通信) - 9月1日20時18分更新
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