2004年08月31日(火) 00時00分
仏具買わせ手数料稼ぐ(朝日新聞・)
大野町で今年2月に無職伊藤蔦子さん(当時80)が殺害され、自宅が全焼した事件で、強盗殺人罪などに問われた各務原市鵜沼山崎町6丁目、配管工加藤建昭被告(61)に対する初公判が30日、岐阜地裁であった。検察側は冒頭陳述で、加藤被告が伊藤さんに仏具を計1千万円以上買わせて200万円を超す手数料を稼いでいたことを明らかにした。
冒頭陳述によると、2人は同じ仏教系新興宗教の信者。加藤被告は仏具や貴金属、健康食品などを他の信者にあっせんして手数料を得ていた。
独り暮らしの伊藤さんに対しては、「功徳のため」「ざんげのため」などと称して、高価な仏具の購入を次々と持ちかけていた。伊藤さんは加藤被告を通じ、97年に純金製の普賢菩薩(ぼさつ)像を108万円で、98年には18金製の御鈴(おりん)を367万5千円で購入するなどしていたという。
加藤被告は、パチンコで遊ぶ金などを消費者金融で借りていた。返済に追われ、犯行当時はヤミ金融からも金を借りるようになっていた。
伊藤さんには大学教授だった亡き夫の退職金などで多額の預金があると推測。キャッシュカードを奪い、暗証番号を聞き出そうと脅したが、抵抗されたため殺害した。
犯行後は、自分が売った御鈴などを奪い、古物商に約100万円で売り払っていたという。
(8/31)
http://mytown.asahi.com/gifu/news02.asp?kiji=3634
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