2004年08月31日(火) 21時09分
これでスパムが減るかも? 米Sendmail、Sender IDのオープンソース版を公開(MYCOM PC WEB)
米Sendmailは30日(米国時間)、メールアドレス偽装防止技術「Sender ID」を実現するプログラム「sid-milter」をテスト用に公開した。プログラムは同社が開発するメールサーバソフト「Sendmail Switch」および「sendmail」のモジュールとして動作し、効率的に迷惑メール(スパム)を選り分ける機能を提供する。ソースコードの配布は、同社が運営する技術者向けWebサイト「sendmail.net」経由で行われる。
Sender IDは、送信側メールサーバのIPアドレスをDNSサーバに照会することで、差出人を詐称したスパムやフィッシング(詐欺目的のメール)の検出を可能する技術仕様。メール送信時における送信者の偽装(ドメインスプーフィング)を防止すべくMicrosoftが開発した「Caller ID for E-Mail」と、Meng Wong氏による同様の機能を持つ実装「Sender Policy Framework」(SPF)の統合により制定された。今年6月にはインターネット技術の標準化を行う団体「IETF」に提出され、標準化に向け検討が重ねられている。
sid-milterの動作には、バージョン3.1.6以降のSendmail Switch、またはバージョン8.13.0以降のオープンソース版sendmailが必要。ライセンスには「Sendmail Open Source License」が適用される。
(海上忍)
【レポート】Sendmailエリック・オールマン来日 - E-mailは信頼を取り戻せるのか?
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/07/27/sendmail/index.html
Microsoftのスパム対策技術、標準化のためIETFへ提出
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/06/25/003.html
Sendmail.net
http://www.sendmail.net/
Sendmail
http://www.sendmail.com/
(MYCOM PC WEB) - 8月31日21時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040901-00000091-myc-sci