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◇浸水範囲や避難場所示す洪水ハザードマップ
◇県、来年度中の作成指導−−流域住民の避難迅速に
豪雨災害で河川がはんらんした際の浸水範囲や避難場所を一覧にした「洪水ハザードマップ」を作成している県内の自治体は12市町村だけで、作成が必要な50市町村の3割にも満たないことが、県の調べで分かった。自治体のマップ作成は、避難場所情報の提供を義務づけている水防法に基づく努力目標。しかし、住民の防災意識を高め、避難率を向上させることから、県は来年度中に対象市町村のすべてが作成を終えるよう指導している。【式守克史】
洪水ハザードマップは、浸水情報や避難情報などを地域住民に分かりやすく地図にまとめたもの。水害情報を事前に提供することで、住民の防災意識を高めるのが狙い。01年7月の改正水防法で、水害時の避難情報の提供が市町村に義務づけられたのに伴い、国土交通省がマップの作成を促している。
マップは、河川を管理する国や県が、水防法で指定された河川の浸水時の範囲や深さといった基礎データを対象市町村に提供し、市町村が作成する。県内では、長良川、揖斐川、木曽川、根尾川、飛騨川、宮川の6河川が洪水予防河川に指定され、河川流域の50市町村がハザードマップ作成の対象。
しかし、マップを作成したのは岐阜市、大垣市や大野町など12市町村だけで、残る38市町村は「作成するかどうかは検討中」(垂井町)「将来的に作成したいと思っているが、まだ具体的に計画は進んでいない」(各務原市)といった理由で、まだ作成していないのが現状だ。
福島県郡山市で98年8月末に発生した豪雨災害では、同市と群馬大学が共同で、洪水後にハザードマップに関する調査を実施。マップを見た住民の避難率は、見なかった住民に比べ10%高かったほか、マップを見た住民は避難の開始時刻が見なかった住民より1時間早かった。
岐阜市では、長良川で90年に1回程度起こる洪水で長良川の堤防が決壊した場合を想定し、02年8月に洪水ハザードマップを作成。浸水の深さを「0・5ミリ未満」〜「5メートル以上」の5段階に色別し、堤防沿いや地盤の低い地区ほど浸水被害が大きいのが一目で分かるようにした。
国土交通省河川局治水課の担当者は「ただマップを作成するだけでなく、住民が本当に役立つように改良を重ねていくことが必要だ」と話している。
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◇洪水ハザードマップ作成状況◇
市町村名 作成済み 未作成
岐阜市 ○
羽島市 ○
各務原市 ○
山県市 ○
瑞穂市 ○
本巣市 ※
川島町 ○
岐南町 ○
笠松町 ○
柳津町 ○
北方町 ○
大垣市 ○
海津町 ○
平田町 ○
南濃町 ○
養老町 ※
上石津町 ○
垂井町 ○
関ケ原町 − −
神戸町 ○
輪之内町 ○
安八町 ○
墨俣町 ○
揖斐川町 ○
谷汲村 − −
大野町 ○
池田町 ※
春日村 − −
久瀬村 − −
藤橋村 − −
坂内村 − −
関市 ○
美濃市 ○
洞戸村 − −
板取村 − −
武芸川町 ○
武儀町 ○
上之保村 ○
郡上市 ※
美濃加茂市 ○
可児市 ※
坂祝町 ○
富加町 ○
川辺町 − −
七宗町 − −
八百津町 − −
白川町 − −
東白川町 − −
御嵩町 ※
兼山町 − −
多治見市 ○
瑞浪市 ○
土岐市 ○
笠原町 − −
中津川市 ※
恵那市 ※
坂下町 − −
川上村 − −
加子母村 − −
付知町 − −
福岡町 − −
蛭川村 − −
岩村町 ○
山岡町 ○
明智町 ○
串原村 − −
上矢作町 ○
下呂市 ○
高山市 ○
丹生川村 − −
清見村 ○
荘川村 − −
白川村 − −
宮村 − −
久々野町 − −
朝日村 − −
高根村 − −
飛騨市 ※
国府町 ○
上宝村 − −
(7月末現在。※は作成中、−は現時点でマップ作成は必要なしと想定)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gifu/news/20040830ddlk21040048000c.html