悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
【ニューヨーク=小山守生】世界最大のソフトウエアメーカー、米マイクロソフトは29日、インターネットによる音楽配信サービスを今週中にも米国で開始する方針を明らかにした。
同社にとって音楽ネット配信市場への初参入となる。
音楽のネット配信では、パソコン分野でマイクロソフトの長年のライバルである米アップルコンピュータがアメリカの市場シェア(占有率)の約7割を握って先行している。マイクロソフトはパソコン向けソフト「ウィンドウズ」の関連技術や知名度を武器に追撃する考えだ。
新サービスは、マイクロソフトのウェブサイト「MSN」を通じて楽曲を有料でダウンロードする仕組みで、応用ソフト「ウィンドウズ・メディア・プレーヤー」で再生・録音する。当初は、米国内向けのサービスとなる。
デジタル音楽プレーヤー(再生機)で最も普及しているアップルの「iPod(アイポッド)」とは互換性がなく、マイクロソフトとアップルが再び業界標準を目指して争う形になる。世界の家電メーカーは、マイクロソフトのサービス開始に合わせて対応プレーヤーの発売に相次いで動くと見られる。
米国の音楽ネット配信市場は、昨春に参入したアップルが若者らの間で大人気となったのを受けて、ソニーや米小売り最大手ウォルマート・ストアーズなども参入したが、アップルの独走状態が続いている。
◆iPod=米アップルコンピュータのハードディスク(HD)搭載型の携帯デジタル音楽プレーヤー。CDなどのようにディスクを入れ替える必要がない。2001年11月に世界同時発売され、今年は小型の「iPod mini」も発売された。販売台数は発売から約3年で300万台を超えた。