2004年08月29日(日) 02時10分
被害届避けるマニュアル 厚労省が捜査に非協力指示(共同通信)
パソコン通信講座運営会社「エスエスビー」(東京)が厚生労働省の教育訓練給付金をだまし取ったとされる事件で、山形労働局が同省の指示でプライバシーの保護などを理由に山形県警への資料提供や一部の被害届の提出をできるだけ避けるなどとする対応マニュアルを作成していたことが28日、分かった。
捜査に非協力的な態度を指示したとも受け止められる文書で、公務員の犯罪告発を義務付けた刑事訴訟法に抵触する可能性もあるとして、捜査当局が同省の担当者から参考人として事情を聴いたもようだ。
文書は「教育訓練給付金の不正受給容疑に係る処分状況報告・捜査当局への対応協議」と題し、同局が厚労省に不正受給を報告した後の2002年12月に同省雇用保険課の指示で山形労働局が作成した。
(共同通信) - 8月29日2時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040829-00000016-kyodo-soci