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今年発生したおれおれ詐欺(未遂を含む)は二百二十件(二十七日現在)。うち実際に被害に遭ったのは三十二件あり、被害総額は五千八百万円にも上っている。
被害が続く理由に、県警は「手口の多様化」を挙げる。最も多い「警察官を装った示談」(未遂百件、既遂十四件)に加え、六月ごろから「万引した商品の弁償、示談名目」(未遂二十四件、既遂七件)が急増した。
さらに最近は、子や孫の実名を名乗るケースが多い上、電話の“登場人物”が複数にわたり、巧妙化が進んでいる。ある捜査員は「犯人は平日の家人が一人のときを狙っている」と話す。
被害者の約半数は、金融機関で職員から声を掛けられているのに振り込んでしまっている。県警は、被害に遭わないためには、まず冷静になること、現金を振り込む前に本人に確認することが大切だとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20040828/lcl_____sga_____001.shtml