2004年08月26日(木) 12時42分
日通も果物産地偽装に関与、農水省が立ち入り検査(読売新聞)
大阪市の第3セクターによる野菜産地偽装事件への関与が指摘されている輸入青果卸大手の「ローヤル」(京都市)が、大手スーパー「ライフ」に対し、ハワイ産のパイナップルをフィリピン産と偽って納入したことが、26日分かった。
農水省関東農政局はローヤルと、偽装を請け負った物流大手「日本通運」のそれぞれの支店に立ち入り検査を行い、詳しく調べている。
「ライフ」を経営するライフコーポレーション(大阪市)によると、今年5月24日から6月11日にかけてローヤルから首都圏の一部の店舗に納入されたパイナップル約780ケースが、本当はハワイ産なのにフィリピン産と表示され、店頭でもフィリピン産として販売した。
これらのパイナップルは、日本通運の東京海運支店(東京都大田区)が保管・出荷していたが、日通によると、5月下旬にローヤルから、ハワイ産をフィリピン産として詰め替えるよう指示され、応じたという。
ライフ社は昨年10月から、首都圏58店舗で販売するフィリピン産パイナップルをローヤルから納入していた。問題発覚を受け、8月6日からローヤルとの取引は停止した。
これについて、ローヤルの中野塙是(こうじ)常務は「(偽装の)事実は確認したが、詳細は話せない」としている。また、日通は「支店は偽装と分かっていたが、いけないことだという認識がなかった。偽装の理由は分からないが、申し開きできない」(広報部)としている。
(読売新聞) - 8月26日12時42分更新
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