2004年08月25日(水) 17時18分
声優360人が全面勝訴 ビデオ化出演訴訟で高裁(共同通信)
全面勝訴判決を受け記者会見する原告団長の野沢雅子さん(左)ら=25日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
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人気テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」など31作品に出演した声優360人が、アニメ制作大手「日本アニメーション」(東京)と、関連の「音響映像システム」(東京)に、ビデオ化に伴う「声の使用料」計8700万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が25日、東京高裁であった。
雛形要松裁判長は、声優が出演契約を結んだ音響映像社だけに全額の支払いを命じた1審東京地裁判決を一部取り消し、音声を委託した日本アニメも連帯して支払うよう命じる声優側全面勝訴の判決を言い渡した。
判決によると、声優の出演料は声優らでつくる「日本俳優連合」と音声会社団体が結んだ協約の覚書に添付された「実務運用表」で定められ、ビデオ化による出演料も1986年の改訂で運用表に明記された。
しかし音響映像社がビデオ化での出演料について「運用表で支払うとの合意はない」として拒否したため、声優側が2000年2月提訴した。
(共同通信) - 8月25日17時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040825-00000152-kyodo-soci