2004年08月25日(水) 00時00分
渡辺読売会長が文春提訴 写真でプライバシー侵害と (東京新聞)
週刊文春に私生活を許可なく撮影した写真を掲載され、プライバシーを侵害されたとして、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長が、文芸春秋(東京)などに1千万円の慰謝料と謝罪広告の掲載などを求める訴訟を25日、東京地裁に起こした。
問題となったのは週刊文春8月26日号の巻頭グラビアに掲載された写真。訴状によると、自宅マンションの室内でガウン姿でいた渡辺会長を窓ガラス越しに撮影したもので「ワンマンの末路」という見出しの記事とともに掲載された。
渡辺会長側は「写真掲載に公共性は認められず、撮影手法は暴行、脅迫に匹敵する」と主張している。
週刊文春の鈴木洋嗣編集長は「渡辺会長が(スカウト活動での現金供与についての)説明責任を果たすことなく、プライバシー権を盾に訴えを起こしたと聞き、言論人としての常識を疑わざるを得ない」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20040825/fls_____detail__121.shtml