2004年08月25日(水) 14時08分
IEだけを使っているユーザー、1年で12.6ポイントの減少(japan.internet.com)
Web ブラウザとして圧倒的なシェアを持つ Internet Explorer(IE)だが、脆弱性の存在がたびたび報じられ、また「Download.Ject」などの、脆弱性を狙った悪質プログラムも出現している。これを受け、IEの利用状況はどう変化しているのだろうか。
約1年前の調査 と比較してみた。
インターネットコム株式会社 と
株式会社インフォプラント が調査を行ったところによると、IEだけを使っているユーザーは、1年で12.6ポイント減少していることが分かった。
調査の対象は、自宅から PC などでインターネットを利用している、全国の20代〜60代のユーザー300人。年齢層分布は20代:27.3%、30代:43.7%、40代:21.3%、50代:5.3%、60代:2.3%。
まず、自宅のPCにインストールしているブラウザの数を尋ねたところ、「1つ」が75.3%、「2つ」が18.7%、「3つ以上」が6.0%という結果になった。2003年9月の調査では「1つ」を選択した人は82%であり、約1年で6.7ポイント減少していた。
また、前年の調査では、「1つ」を選択した人の99%近くがIEを使用していたのに対し、今回の調査ではIEを使用している人の割合は90.6%まで減少していた。前回の調査では300人中241人(80.3%)がIEだけを使用しているという結果が出たが、今回はIEだけを使用している人は300人中203人(67.7%)で、“IE一筋”の割合は12.6ポイント減っていることが分かった。
しかし、まだまだIEはブラウザ市場で高いシェアを占めている。使用しているブラウザは1つで、それがIEであるという203人に、IEに満足しているかを尋ねたところ、92.6%が「満足している」と答えた。「不満な点がある」と答えたユーザーは、不満の内容として「セキュリティ面に不安が多い」「重い」などの意見を挙げていたが、早急にブラウザを変更したいといった意見はみられなかった。
2つのブラウザを使用している18.7%(56人)のうち、主に使っているブラウザがIEであると答えた人は78.6%(44人)で、3つ以上のブラウザを使用している6.0%(18人)のうち、主に使っているブラウザがIEであると答えた人は、55.6%(10人)であった。
2つ以上のブラウザを使用している人にその理由を尋ねてみたところ、「用途により使い分けている」が最も多く67.6%、次が「興味から」で25.7%、「脆弱性を狙った攻撃に対する防御として」という理由は24.3%で3番目だった。“IE一筋”というユーザーは前年に比べ減ってはいるものの、セキュリティ性に対する不安からIE以外のブラウザをインストールし、使用しているという人はさほど多くないようだ。(
調査協力:
株式会社インフォプラント )
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