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スーパー防犯灯は昨年十月、ひったくりや車上狙いなどが多発しているJR宇都宮駅東地区に、十九基が設置された。ボタンを押すと県警につながる。赤色灯や防犯ブザーが作動するほか、周辺の防犯灯を含めてカメラが作動し、県警は逃げる人物などをチェックすることができる。
県警のまとめによると、上半期の通報は計百五十件。このうち、80%に当たる百二十件はいたずら通報だった。二十五件は信号機の歩行者用ボタンと間違えるなどした誤報だった。
警察の本来業務に当たる事件関連は三件、交通事故は二件にとどまった。防犯灯のカメラ映像などがきっかけで、犯人の摘発に結びついた例は、まだないという。
虚偽通報やいたずら通報は、軽犯罪法などに抵触する。防犯灯のボタン近くにも、「いたずらで押すと法律で罰せられます」と注意書きされている。
にもかかわらず、いたずらが多いのは警視庁などスーパー防犯灯を導入しているほかの警察もみな同じ。県警は「わざわざ追いかけて行くのも…」とお手上げ状態だ。
一方で、スーパー防犯灯の導入後、「犯罪の発生件数は確実に減っている」とも。正確な統計はまだないものの、ひったくりなど街頭犯罪の発生は、「少なくとも数%は減っている」。
県警生活安全企画課は「いたずらや間違いでボタンを押されることはあっても、街頭を明るくして、『緊急通報装置』という看板が目につくだけでも、犯罪者を敬遠させる効果はある」と話している。
(吉田 通夫)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20040824/lcl_____tcg_____002.shtml