2004年08月24日(火) 00時00分

「健康食品摂取で気管支炎」 名古屋の母娘が提訴 （中日新聞）

　健康食品として雑誌で紹介された東南アジア原産の植物「アマメシバ」の粉末を摂取して重度の健康被害を受けたとして、名古屋市の七十代と五十代の母娘二人が二十三日、製造会社「アダプトゲン製薬」（岐阜県山岡町）や雑誌の出版社「主婦の友社」（東京）などを相手に、計約一億八百万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。

　訴状によると、アマメシバを特集した雑誌「健康」を読んだ母親は二〇〇一年八月−十二月に粉末計約三百グラムを、娘は同九月−十二月に計約四百グラムを摂取した。それぞれ翌年一月に体調を崩し、母親は閉塞（へいそく）性細気管支炎と診断されて通院中。娘も同様の診断でほとんど寝たきりの状況となり、母娘とも身体障害者三級の認定を受けている。

　原告側は製造会社に関しては製造物責任法に基づく賠償責任があると主張。このほか販売会社や主婦の友社、雑誌で効用を推奨した医学博士らには、被害の危険性を知らせなかったなどとして民法上の不法行為による責任があるとしている。

　＜アダプトゲン製薬の話＞大変困惑している。アマメシバは栄養価が高く評判だった。今後、訴状を見て対応を検討したい。

　＜主婦の友社の話＞訴状を見ていないのでコメントできない。中身を見た上で対応したい。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040824/mng_____sya_____002.shtml