2004年08月23日(月) 22時01分
踏み台にされて家宅捜索を受けることも…… 無線LANセキュリティを再チェック!(RBB TODAY)
すっかり普及した無線LANだが、導入時に何気なく設定したまま使い続けているという人が多いのではないだろうか。セキュリティ対策のための設定をきちんとおこなった覚えがない、という人は、今一度設定を再チェックしよう。
無線LANの場合、WEPやMACアドレス制限、WPAなどいくつかのセキュリティ機能が用意されている。これらの設定をまったく行わない場合、近くに来さえすれば誰でも自由にアクセスポイントからLANに接続することができてしまう。一般に家庭などでは、そのままインターネットにつながっているので、そのままインターネット接続をただ乗りされることになる。単に使われるだけならともかく、その回線でネットオークション詐欺が行われたために疑いが回線契約者にかかってしまい、家宅捜索を受けたというケースも実際に起きているのだ。
「WEP」と「WPA」はどちらも通信を暗号化する機能で、鍵(合い言葉)を知らない通りすがりの端末による無線LAN利用を禁止できる。WEPはすでに暗号の脆弱性が指摘されている(通信を監視していると比較的簡単に鍵がばれてしまう)ので、できればWPAを利用するのが望ましい。
さらに、そのアクセスポイントを利用できる無線LAN端末をあらかじめ登録する「MACアドレス制限」を設定しておけば、万一鍵が解読されてしまった場合でも、そのアクセスポイントからインターネットや宅内LANに通信できないようにできる。
総務省がこの4月に無線LANのセキュリティに関するガイドラインを公表して注意を促しているが、利用する側にとってはまだやはり便利さが中心で、セキュリティにまで気が回らないケースは多そう。自宅やオフィスで無線LANを使用している人は、あらためて設定を確認しておこう。
(RBB TODAY) - 8月23日22時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040823-00000012-rbb-sci