2004年08月21日(土) 16時00分
独自の「温泉基準」検討=群馬県伊香保町、罰則も−全国のモデルケースに(時事通信)
水道水使用などで揺らいでいる温泉の信頼を取り戻そうと、群馬県伊香保町は21日までに、温泉の適正表示や衛生管理の独自の基準づくりに乗り出すことを決めた。年度内にも条例化などを目指す方針で、罰則を盛り込むことも検討しているという。
町企画観光課はこれまで、伊香保温泉の宿泊施設など57軒を対象に加水の有無や湯の入れ替え頻度、殺菌処理の有無などについて調査を実施した。
その結果、一部の浴槽でしか温泉を使用していない施設や、源泉に水道水を加えて成分が薄まっているのに、温泉宿を名乗っている施設もあった。湯の入れ替え頻度など衛生面でも、かなりのばらつきがみられた。
温泉の表示や衛生管理について、明確な基準がないのが原因。このため、町では国や県、専門家を交えた組織を発足させ、客が安心して温泉を利用できるような条例や規則づくりを目指すことにした。
基準ができれば、毎年、実態調査を行い、順守されているかどうかを確認するという。
町企画観光課は「全国の温泉地のモデルケースになるようなものにしたい」としている。
(時事通信) - 8月21日16時0分更新
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