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ネットを通じて人気曲などが無料でファイル交換されている問題を巡り、米連邦高裁は19日、ファイル交換ソフトを提供する会社側にはファイル交換から生じる著作権侵害についての責任はないとする一審の地裁判断を支持した。映画・音楽業界にとって手痛い敗訴で、今後ファイル交換している個人に矛先を向ける動きを強めそうだ。
ファイル交換を巡っては、米ナップスターが同社のサーバーでファイル交換の手助けをしていた責任を問われ、01年に交換差し止めの判決を受けたことがある。
今回訴えられていたグロクスター社などのファイル交換ソフトは、サーバーを仲介せずに、利用者同士が直接やりとりする仕組みになっているため、連邦高裁は「ソフト提供会社は著作権侵害には手を貸していない」として、ソフト会社側の責任を認めなかった。
03年4月の一審敗訴以後、全米レコード協会(RIAA)は、ファイルの提供を行っている個人に対する提訴の動きを本格化させている。AP通信によると、音楽業界からこれまでに著作権侵害で提訴された個人の数は3400人を超えている。控訴審でも敗訴したことで、音楽業界は今後さらにこうした動きを強めるものとみられる。(08/21 07:39)