2004年08月20日(金) 17時16分

県内温泉施設、不当な入浴剤使用なし−−県が許可施設２５８カ所調査　／山口（毎日新聞）

　長野県の白骨温泉などで相次いだ「温泉偽装」問題を受け、県が県内２５８カ所の温泉利用許可施設を調べたところ、表示せずに入浴剤を使用した施設はないことが分かった。今後、温泉以外の入浴施設１２３４カ所も不当表示がないか調査票を送って調べる。
　温泉施設の入浴剤添加は、環境省の要請に基づいて７月２２日〜８月２日、各地の健康福祉センター職員が聞き取りか現地で調査した。その結果、三つの公衆浴場が入浴剤などを入れていたが、それぞれ「薬湯」や「ハーブ湯」などと表示していた。
　また、群馬県伊香保温泉で、温泉でないのに「天然温泉」と表示していたことを踏まえ、温泉を使っていない旅館や公衆浴場にも調査対象を広げる。許可なく温泉を利用している施設の有無も今月末までに調べる。
　温泉法では、公共利用に知事の許可が必要なほか、施設内に温泉の成分や入浴、飲用上の注意の掲示を義務付けている。水道水や井戸水を使いながら「天然温泉」とうたった場合は景品表示法に違反する疑いがある。【佐藤丈一】

８月２０日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000160-mailo-l35