2004年08月20日(金) 17時40分
「オレオレ詐欺」許さぬ 7部署80人で対策班発足−−県警 /熊本(毎日新聞)
増え続ける「オレオレ詐欺」の被害防止のため県警が「身近な知能犯罪抑止対策班」を設置し、その初会合が19日、県警本部であった。
対策班は捜査2課や組織犯罪対策課など7部署約80人で構成。オレオレ詐欺や、はがきやメールによる架空請求事件などに対応する。初会合には山本宗人刑事部長ら24人が出席、被害実態や捜査方法などを話し合った。
県警によると、県内でオレオレ詐欺が最初に確認されたのは03年2月。同年12月までに86件、4800万円の被害が確認された。今年に入ると被害は急増し、1〜7月に218件が報告され、被害総額は1億円に上る。架空請求も今年1〜7月で48件発生、前年を上回るペースだという。
最近はオレオレ詐欺の犯人が被害者の家族の名前や借金の有無を知っているケースが多く、名簿の売買などで個人情報が漏れていることも被害急増の一因とみている。また警官や暴力団を装い、「家族が事故を起こし、示談金が必要」と請求したり、「娘に借金がある。入金しないとどこかにいって働いてもらうことになる」と脅したり、手口も巧妙になっている。
対策班は「不審な電話があったら落ち着いて確認し、警察に相談を」と呼びかけている。【門田陽介】
8月20日朝刊
(毎日新聞) - 8月20日17時40分更新
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