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2004年08月20日(金) 00時00分

被害者が銀行提訴 偽造カード セキュリティー不十分主張 東京新聞

 偽造のキャッシュカードで預金が引き出されたのは、セキュリティー管理が不十分な銀行の責任だとして、講談社元役員の鈴木富夫さん(64)=千葉県松戸市=が十九日、東京三菱銀行と三井住友銀行に計約三千二百万円の払い戻しを求める訴訟を東京地裁に起こした。原告弁護団によると、偽造カード被害での訴訟は初めてという。

 訴状によると、今年三月二日から十日までの間に関東や関西地方の銀行やコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)で、何者かが計百三十九回にわたり、鈴木さんの銀行口座から預金のほぼ全額を引き出した。

 鈴木さんは同月十五日にATMを利用した際、残高がないことに気づいた。警察の説明では、鈴木さんのカードの磁気情報が、長野県内で紛失届が出ていた別人のカードに移されて、預金が引き出されたという。

 鈴木さんは「わずかな期間に大金を何度も引き出しているのに、何のチェックもない。セキュリティー対策が不十分だ」と主張している。

 東京三菱銀行は「訴状を見ていない」、三井住友銀行は「訴状の内容を確認していない」として、コメントを控えている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040820/mng_____sya_____002.shtml