2004年08月20日(金) 14時58分

「虚偽通報で業務妨害された」債務整理の弁護士告訴（河北新報）

　ヤミ金融の債務者の依頼で金融業者を相手に代理人活動をしたら、うその１１９番で事務所に消防車が殺到し、仕事が邪魔されたとして、仙台弁護士会の男性弁護士（３５）が２０日、威力業務妨害の疑いで仙台中央署に告訴状を出した。容疑者不明としているが、金融業者の仕業とみている。

　弁護士会は同日、記者会見し「弁護士に紛争解決を依頼し法的収拾を図る市民の権利を脅かす行為で、見過ごせない」との声明を出した。
　告訴状によると、青葉区片平１丁目の弁護士事務所に１１日午後４—５時ごろ、火事が起きていないのに１１９番通報されて消防車２０台が急行したり、配車要請していないのにタクシー５台が来たりした。

　弁護士は、嫌がらせを受ける約２時間前、３人の債務者から債務整理の依頼を受け、金融業者に、違法貸し付けを理由として取り立てをやめるよう電話などで通知。業者はその際「ぶっ殺すぞ」「出前を届けてやる」と話していたという。

　弁護士に依頼した債務者のうち、宮城県の主婦（４８）も１９日、携帯電話のメールで「払わないと殺す」などと金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂容疑で、金融業者の男２人を塩釜署に告訴した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000011-khk-toh