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神奈川県箱根町の五つの入浴施設が水道水や地下水をわかし、鉱石にさらすなどした湯を「温泉」と表示していたと１９日、調査した町と箱根温泉旅館協同組合が明らかにした。町は「鉱石の使用などは利用客に周知していた。不当表示ではないが、勘違いされやすいので是正を求めたい」と話している。
旅館、ホテル、日帰り入浴施設など計２６０施設を調べた結果、ホテル１▽民宿１▽ペンション３の計５軒で不適切な表示が見つかった。
町によると、民宿や３軒のペンションでは水道水をわかしてから鉱石にさらした湯を「アルカリ天然温泉」「ラジウム温泉」などと表示。ホテルの例では、地下水を鉱石にさらしてわかした湯について「天然鉱石を泉源としてできた温泉」と紹介していた。ホテル側は「地下水はもともと温泉法で定める温泉としての認定要件を満たしている。天然温泉とは一切表示していない」と反発している。
記者会見で山口昇士（のぶお）町長は「温泉とは温泉法上の温泉であるべきだ。（問題の表示には）あいまいで、紛らわしい部分があるのではないか」と話した。(08/19 21:34)