2004年08月17日(火) 00時00分
ロスの99¢ショップがさらなる充実へ(朝日新聞・)
一般的なアメリカの99¢ショップと比べ、商品の質やバラエティにおいて評価の高い日本の百円雑貨店(通称「百均」)。ニューヨークでは、昨年、クィーンズ地区を中心に出店ラッシュを迎えたばかりだ。一方、アジア系コミュニティ、日系ビジネスが発達している西海岸のロスでは、百均がさらなる充実、浸透ぶりをみせているようだ。
食品から家具まで幅広い製品の輸入販売を手がけるマルカイコーポレーションによる「マルカイ98¢ストア」。99年のガーデナ店開設以来、ロス近郊にて百均文化を精力的に進めている存在だ。昨年は大型の「98¢スーパーストア」3店舗を打ち出し、今月中旬にはリトル東京に5店舗目が開店する。平均来客数は平日約千5百人、週末には約2千5百人にも上る。
同店は全品が98¢。うち2割が調味料やスナック類、冷凍食品などの日本の食品だ。通常、高リスクのため百均では敬遠されがちな食品販売を、同店は独自の仕入れルートなどによって実現させている。「工夫によって食品も『安くていいもの』を提供できる」と、マルカイコーポレーションの望月操さん(販売促進部ディレクター)は話す。
米系客に人気の商品はキッチン用品やパーティグッズなど。お茶パックや小型収納ケースなどを購入するのは圧倒的にアジア系客が多い。昨年販売した一人前の土鍋は飛ぶように売れた。また、プラスチック製品は定番人気だが、飽きやすいという傾向もあるため、商品の中に「自然素材で心が安らぐような日本の雑貨を増やしたい」という。
毎月行われる目玉商品を掲げたセールも高い集客率の理由。卵などは市場の半額程度の価格だ。
「ただ安いものだけを置くのでなく、お客さんのリクエストを聞きながら気持ちも満足できる商品、プラスαの提供を目指していきたいです」
明浦綾子/ライター
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