2004年08月17日(火) 03時48分

オウム前道場長ら再逮捕　薬販売で詐欺容疑（産経新聞）

　オウム真理教の信者らによる医薬品の無許可販売事件で、警視庁生活環境課は十六日、詐欺の疑いで、前教団東京道場長、井上崇被告（三六）と自営業、中野清被告（三七）の二人＝ともに薬事法違反（無許可販売）の罪で起訴＝を逮捕した。
　医薬品の無許可販売で詐欺容疑が適用されたのは全国初。井上容疑者らはホームページなどを通じ、一個約八千円で販売。売上金三千六百九十五万円のうち約九百万円が教団に入っていた。
　調べでは、二人はアトピー性皮膚炎などに効果があるとして塗り薬「桃源クリーム」を無許可販売。ステロイド成分が含まれているにもかかわらず、「一切含まれていない」と偽り、昨年三月から今年三月にかけ、都内に住む女性（三五）ら九人から計十八万五千円をだまし取った疑い。
　同課によると、女性信者らは昨年四月、都内で開かれた「アトピー皮膚炎の子供を持つ親の会」に赤ん坊を連れて出席。
　「このクリームで赤ん坊のアトピーが治った」と説明し、チラシを配って宣伝していたが、クリームを使った生後四カ月の女児ら十一人に皮膚のただれなどの副作用があったという。（産経新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040817-00000017-san-soci