2004年08月15日(日) 19時39分
心臓障害などの副作用…抗がん剤「アバスチン」で警告(読売新聞)
【ワシントン支局】画期的な大腸がんの治療薬(抗がん剤)として米国で今年2月に承認された「アバスチン」に心臓障害などの副作用の危険性があるとして、米食品医薬品局(FDA)が警告を発表した。
14日、AP通信が報じた。
AP通信によると、承認後にアバスチンで治療を受けた患者のうち数人が心臓障害で死亡。胸痛、心臓発作、脳卒中など心臓・血管障害の発生頻度も高まった。製造元のジェネンテック社によると、この薬の臨床試験で1人が死亡したが、薬と心臓障害の明らかな因果関係は認められなかったという。同社ではFDAと共同で詳しい原因究明にあたるとともに、医師に注意を呼びかけている。
アバスチンは日本では未承認だが、国内でも個人輸入で使っている患者もいるとみられる。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040815-00000011-yom-soci